「ヒマラヤへ行くなら、友達紹介するよ〜」
インドへ旅立つ直前に仲良くなった素敵女子コモリンから、
あちゃという日本人女性の存在を教えてもらった。
コモリンとあちゃは熊野のお寺で修行中に出逢い、
普段あちゃはヒマラヤのとある小さな村で自給自足の生活をかれこれ5年しているらしい。
・・・・・
詳細は聞かずとも、色んな好奇心を思いっきりくすぐられて、
詳細は聞かずとも、色んな好奇心を思いっきりくすぐられて、
あちゃに会いにいくことをその場で決めた。
このタイミングでこの話、いくっきゃない!
ヒマラヤの山奥で生活をする同じ日本人の女の子と、
とにかく色んな話をしてみたかった。
あちゃが住む村は、マニカランという村から
獣道を2時間徒歩で登ったところにあるそうだ。
私とエリオットは、巨匠コルビジェが設計した街チャンディーガルから
まずマニカラン手前のクルーを目指した。
私たちがチョイスしたのはローカル夜行バス。
それが約8時間の恐怖のドライブの幕開けだった。
このタイミングでこの話、いくっきゃない!
ヒマラヤの山奥で生活をする同じ日本人の女の子と、
とにかく色んな話をしてみたかった。
あちゃが住む村は、マニカランという村から
獣道を2時間徒歩で登ったところにあるそうだ。
私とエリオットは、巨匠コルビジェが設計した街チャンディーガルから
まずマニカラン手前のクルーを目指した。
私たちがチョイスしたのはローカル夜行バス。
それが約8時間の恐怖のドライブの幕開けだった。
道中、谷底へすっぽりハマっていたトラック |
人が殺到するチケットカウンターで、数時間かかって何とか座席ナンバーをゲットし
車内へ勢いよく乗り込んだは良いものの、私たちの座席番号の一番後ろの席は
5人掛けにもかかわらず、その時すでに6人座っていた。うーん、いろいろとおかしい。
が、そうこうしているうちにバスは発車。
私たちの席に座っていた男性に、座席ナンバーが書かれた紙切れを見せ威嚇し、
やっとの思いで席につくが、やっぱり5人掛けシートに6人座っているため
横の人とはぴったり密着状態。そして一番後ろの座席の背もたれは見事に直角だった。
このまま8時間。。。覚悟を決めて、目を瞑った。
少しウトウトし出した時、急ブレーキで前の座席に頭を打ちかけて目を覚ました。
バスはすでに街を抜け、真っ暗なぐねぐね山道をものすごいスピードで走り抜けていた。
空調設備などもちろん付いていないため、窓はフルオープン。
風が吹き荒れ、上下左右に体を揺すられる、まさにリアルジェットコースター。
昼間見た谷底に転落していたトラックの光景が脳裏をよぎり、
一気に恐怖心が膨れ上がったが、「してもしょうがない心配はするな」という
エリオットの名言を胸に、心を無にして一夜を過ごした。
温泉が沸くマニカラン |
ほとんど眠れず一夜明け、ふらふらとバスを乗り換えて更に3時間、やっとこさマニカラン到着。
長かった。。無事着いた安心感よりも疲労感が勝っていた。
一晩中バスに体を弄ばれ、ゾンビになったような感覚だった。生還。
数百円をケチってローカルバスを選んだ自分たちを悔やんだが、
バスには小さな子供や老人も乗っていたことを思い出した。
地元の人たちにとってローカルバスは大切な低賃金の交通手段。
日本の4列シート夜行バスがキツいなんて、もうとても言えない。
インドのローカル夜行バス、一度は経験してみる価値ありです。
さて本題へ。
温泉と天然クリスタルで有名なパールバティ渓谷にあるマニカラン。
避暑と巡礼の地として、ターバンを巻いたシーク教の人で賑わっていた。
深い山と勢いのいい大きな川に囲まれ、30分もあれば村を一周できる。
2人で1泊350円ほどの安ゲストハウスのシャワーから
温泉のお湯がいつでも出るのが、最高の贅沢だった。
お葬式の行列とホーンの音 |
あちゃとの待ち合わせ数日前、村を徘徊していると、足早に通り過ぎるアジア人女性を見掛けた。
村に慣れた感じ、見慣れないアジア系、きっと彼女だ!
引き止めて声をかけると、笑顔で対応してくれた。
ちょっと早い、あちゃとの出会いだった。
立ち話もなんだし、とあちゃお気に入りのカフェへ。
カフェはメイン通りから外れた川沿いの静かな場所にあり、
とにかく何でもめちゃくちゃ美味しい。
ケララコーヒー、マンゴーラッシー、パンケーキ、もちろんカレー。
一瞬でトリコになり、その日から朝、昼、晩、全食ここに通った。
北インド、ナンバーワンレストラン! |
晩ご飯は、お客が私たちだけでも2時間くらい待たなければならない。
オーダーをおばちゃんがにっこりと受け取り、隣のキッチンで野菜を切りだす音が聞こえる。
すべてゼロから、私たちの為に作ってくれているぬくもり感がたまらなく食欲をそそる。
ゆっくり眠れる大きめのベッド、お湯のでるシャワー、ほっこりした家庭料理。
ここマニカランで、あらためて幸せの基本要素を感じる。
数日後、予定どおりあちゃと再度落ち合い、一緒に獣道を通って、
山の上のあちゃの村へ向かった。
遭難体験もあって、ちょっと足腰が強くなってきたのを実感しながら登っていく。
見下ろすマニカランの街 |
あちゃが住む村は標高2300mほどのところにあり、子供やおじいちゃんおばあちゃん、
通り過ぎる人が皆あちゃにあったかく声をかける。
それは、あちゃがこの村の一員であることを証明していた。
村へ到着 |
ここで一週間ほどお世話になることになり、村を案内してもらった。
トイレはどこ?と聞くと、えーと、おすすめスポットはあっちの茂みをいったとこで、
ピンチのときはこっちでもいいですよ〜。というゆるい返答。
基本はオープンワイドということで判断させてもらう。
村では、村産の小麦を使ったふわふわチャパティに特製ダルを毎日美味しく頂き、
ココナッツの器を作ったり、隣村を散策したり、日記を書いたり、
とにかくゆっーたりと毎日を過ごした。
エリオットのけん玉教室 |
エリオットのジャグリング教室 |
変化と刺激を常に求める性分の私たちが少しうずうずとしだし始めていたとき、村に訪問者が訪れた。
バックパックを背負った男の人が、下から登ってくるのがちらっと見える。
背の高さと雰囲気から、欧米人だとわかった。
するとあちゃの家族が、オーーマイフレンド!!とすくっと立ち上がり、
彼に向かって部屋を飛び出していった。
人里離れたこの村まではるばる会いに来る人がいるって素晴らしいなぁ〜
と思っていると、彼が私たちのいる部屋へ入ってきた。
ぱっと目が合うと、
「 I know you guys !!!!! 」と彼が叫んだ!
よく見ると、彼は一ヶ月前マニカランと真逆に位置するシッキム州でのトレッキング中に
出会っていたフランス人ケヴィンだった!!
かなりピンポイントな場所での再会に、
インドの秘めたるパワーを感じずにはいられなかった。
そして数日後には別行動をしていたジェリーも加わりパーティーが完成したため、
山のプロあちゃ家族とゆく、パールバティ渓谷トレッキングが急遽決定!
意外にあちゃも、トレッキングを目的に山を歩くのはこれが初めてだという。
すべてのタイミングが、ばっちりそろった。
今回は、トレッキングブックには載っていない完全ローカルルート。
自力でいける場所ではないため、特別感が半端ない。
このトレッキングで、またかつて経験したことがない貴重な体験をすることになる。。
つづく。
次回予告! |
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