未来を写した子どもたち
ぜひ観てほしい映画を、独自の視点で紹介していきます!
まず一作目は。。。
ドキュメンタリー映画「未来を写した子どもたち」
原題:Born in Brothels (売春窟に生まれて)
あらすじ
インド・コルカタの売春窟に暮らしながら取材をする
カメラマンのザナ・ブリスキーは、ここで暮らす子ど
もたちに出会った。渡したカメラで思い思いに写真を
撮る子どもたちに感銘を受けたザナは、彼らを売春窟
から救い出そうと決意。学費を集めるために、子ども
たちの撮った作品の写真展を開くことにする。
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インドの旅から帰国してすぐ、ふと出会ったこの作品。
実際インド各地で、道端で暮らす子供や、物乞いの子供と出会う度、
胸が締めつけられるような想いと自問自答を繰り返していただけに、
プラスにもマイナスにもかなり衝撃を受けたドキュメンタリー。
生まれながらにして自分の両親が誰かわからず、
教育は受けられず、もちろんパスポートも取れない。
そして親子代々続く売春婦のループという激しい逆境の中、
そこに生きる子供たちは驚くくらい純粋な心を持ち、
きらきら輝いた目でしっかりと未来を見ていたことに、
子供の無限のパワーをありありと感じた。
カメラを初めて手にした子供たちが写す写真には、
独特の世界観が広がる。
そういった自分の環境とあまりにかけ離れた環境にいる子供たちに
自分はいったい何ができるかって考えると、
ただ自分の無力さを思い知ったり、それは勝手な同情心なのかなと疑ったりしていた。
だけどこの映画を観て、カメラマンのザナの行動は私にすごく勇気をくれた。
自らのスキルと知識をシェアして、彼らを外の世界へと導く。
ザナの苦闘といったら本当に計り知れないけど、自分にも
できなくはないことだと思わせてくれた。
根深い現実の問題を扱ったドキュメンタリーだから
完全なるハッピーエンドではないけど、先進国に生まれた
自分の在り方について強く考えさせてくれる作品です。
この子供たちが、今笑顔でいることを心から願います。
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